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  • 執筆者の写真: Iori Imai
    Iori Imai
  • 2019年10月20日
  • 読了時間: 2分

30年程前のお話です。

今の様にコンプライアンスというものが厳しくないユルいユルい時代の話でございます。


調査屋として活躍するマオさんに取引先の病院から奇妙な依頼があります。


「インターンの学生医師が患者と会話が出来ない、彼らを患者とコミュニケーションを取れるよにして欲しい」


院長も病院を大きくしたいという想いがありその3人には手を焼いていたのです。


調査屋マオさんに託されたのは、医師の卵3人。


マオさんどうしたか!?


マオさん、その3人を京都駅から車に乗せ、走らせる事およそ3時間。

着いたのは、京都の最北端 芦生。

山のふもとでございます。


そこから山道を歩く事またまた3時間。

たどり着いたのは由良川の源流。

原生林の中でございます。


そしてマオさん、3人に米と飯盒、調味料、マッチ、ライトを持たせます。


米以外の食料は野草と川魚を獲れと伝えて3人をバラバラにさせ別れます。


残された3人は何故か素直に従ったということです。


さてさて、昼間はまだ日があり良いのですが、日が沈んだ原生林は漆黒の闇。


大地はうねり、風が鳴き、激しい谷の水音、そしてどこからともなく獣の声。


恐怖! 恐怖! 恐怖!


その恐怖の中で、3人は3日間、寝泊りをしました。


さぁどうなったか?


3日後マオさんが3人を見に行くと

それぞれが顔を真っ先にしてへたり込んでいたそうです。


その後、3人のうち2人は患者と会話が出来るようになったそうで、1人はそのままだったようです。


3人は今も現役の医師として活躍してるそうです。


マオさん曰く

「原生林の漆黒の闇の中で過ごすと自分のちっぽけでどうしようもない存在をだと知り、人は1人では生きて行けないのだと気付く」と言うことでした。


人権、コンプライアンスが今ほど叫ばれていない、30年程前のマオさんの医師の卵を荒治療したというお話でした。


※決してマネしないでくださいね。


調査屋マオさんの恋文

https://www.mao-koibumi.com


 
 
 
  • 執筆者の写真: Iori Imai
    Iori Imai
  • 2019年10月12日
  • 読了時間: 1分

更新日:2019年10月16日

調査屋マオさんに、紳士服開発の依頼がありました。


依頼元は大手アパレルメーカーのWORLD


今ではWORLDは紳士服を扱っていますが、当時、婦人服しか扱っていませんでした。


そんなWORLDがオリジナル紳士服開発に乗り出します。


その開発に矛先が向いたのは、調査屋マオさんでした。


といっても、洋服デザイナーでもない、マオさん。


非常に悩んだそうですが、街を歩いている男性を見てひらめきます。


ネクタイ、服を毎日変える、服に緊張感のあるお洒落な男にデザインの方向性を決めてもらおうと。


選ばれた男性は15人だったそうです。


そうして、ワールドに紳士服ブランド dolceが誕生しました。


多くのマーケティング会社が、ランダムにアンケート調査をする中、アンケート対象者を厳選して行うのがマオさんの調査方法の大きな特徴でした。


今から40年ほど前のお話です。


 
 
 
  • 執筆者の写真: Iori Imai
    Iori Imai
  • 2019年10月12日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年10月14日

映画「調査屋マオさんの恋文」を監督しました今井いおり(41)と申します。

私は普段フリーランスのTVディレクターをやらせてもらっていすが

ライフワークとしてドキュメンタリー映画を制作しています。


「調査屋マオさんの恋文」という映画は、認知症を発症した奥さんを記録し続けている元調査屋の佐藤マオさんを3年半にわたり撮影したもので、夫婦、認知症、家族について見つめた作品です。

よかったら予告編を見てください。


さて、「調査屋マオさんの恋文」の「調査屋」とは何ぞやということですが、今でいう市場調査の事でマーケティングとも呼ばれています。


大企業では、商品を世に出す場合、その商品・サービスはどの世代が買うのか、いくらなら買ってくれるのか、また試作段階の商品のアンケートやモニタリングをして調査し製品・サービスを世に出しています。


今ではマーケティング会社は山ほどありますが、1970年代はマーケティング会社というのは少なく、マオさんは、そのはしりでした。


今回はマオさんを取材する中で、映画では入りきらなかったもののユニークな調査方法を紹介します。


一つ目は、「グリコのオマケのオモチャを何にする?」という依頼です。


次々と変わるグリコのオモチャ、そのオモチャの候補は無数にあり、その中から子供が喜ぶものを選ぼうというものです。


依頼を受けたマオさんは、オモチャを大人が選んでもしょうがない、子供に意見を聞こうと発想します。

更に、普通の子供ではダメだと友人の小学校の先生にこのような依頼をしました。


「遠足のおやつで5品揃える事の出来る子供」を紹介してほしいと。


そして、その子供達はオモチャが山ほどある部屋で、オモチャを選ぶのです。


選ばれたオモチャは、不思議とバラツキがなく、同じようなオモチャが選ばれたという事です。


この調査方法でグリコの担当者も納得したという事でした。


そういった調査方法は非常にユニークで、他のマーケティング会社にはできなかったそうです。

 
 
 

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