top of page
Still0928_00000.jpg
  • 執筆者の写真Iori Imai

更新日:2019年10月16日

調査屋マオさんに、紳士服開発の依頼がありました。


依頼元は大手アパレルメーカーのWORLD


今ではWORLDは紳士服を扱っていますが、当時、婦人服しか扱っていませんでした。


そんなWORLDがオリジナル紳士服開発に乗り出します。


その開発に矛先が向いたのは、調査屋マオさんでした。


といっても、洋服デザイナーでもない、マオさん。


非常に悩んだそうですが、街を歩いている男性を見てひらめきます。


ネクタイ、服を毎日変える、服に緊張感のあるお洒落な男にデザインの方向性を決めてもらおうと。


選ばれた男性は15人だったそうです。


そうして、ワールドに紳士服ブランド dolceが誕生しました。


多くのマーケティング会社が、ランダムにアンケート調査をする中、アンケート対象者を厳選して行うのがマオさんの調査方法の大きな特徴でした。


今から40年ほど前のお話です。


調査屋マオさんの恋文HP

閲覧数:33回0件のコメント
  • 執筆者の写真Iori Imai

更新日:2019年10月14日

映画「調査屋マオさんの恋文」を監督しました今井いおり(41)と申します。

私は普段フリーランスのTVディレクターをやらせてもらっていすが

ライフワークとしてドキュメンタリー映画を制作しています。


「調査屋マオさんの恋文」という映画は、認知症を発症した奥さんを記録し続けている元調査屋の佐藤マオさんを3年半にわたり撮影したもので、夫婦、認知症、家族について見つめた作品です。

よかったら予告編を見てください。


さて、「調査屋マオさんの恋文」の「調査屋」とは何ぞやということですが、今でいう市場調査の事でマーケティングとも呼ばれています。


大企業では、商品を世に出す場合、その商品・サービスはどの世代が買うのか、いくらなら買ってくれるのか、また試作段階の商品のアンケートやモニタリングをして調査し製品・サービスを世に出しています。


今ではマーケティング会社は山ほどありますが、1970年代はマーケティング会社というのは少なく、マオさんは、そのはしりでした。


今回はマオさんを取材する中で、映画では入りきらなかったもののユニークな調査方法を紹介します。


一つ目は、「グリコのオマケのオモチャを何にする?」という依頼です。


次々と変わるグリコのオモチャ、そのオモチャの候補は無数にあり、その中から子供が喜ぶものを選ぼうというものです。


依頼を受けたマオさんは、オモチャを大人が選んでもしょうがない、子供に意見を聞こうと発想します。

更に、普通の子供ではダメだと友人の小学校の先生にこのような依頼をしました。


「遠足のおやつで5品揃える事の出来る子供」を紹介してほしいと。


そして、その子供達はオモチャが山ほどある部屋で、オモチャを選ぶのです。


選ばれたオモチャは、不思議とバラツキがなく、同じようなオモチャが選ばれたという事です。


この調査方法でグリコの担当者も納得したという事でした。


そういった調査方法は非常にユニークで、他のマーケティング会社にはできなかったそうです。

閲覧数:63回0件のコメント
  • 執筆者の写真Iori Imai

更新日:2019年10月12日

映画「調査屋マオさんの恋文」を監督しました今井いおり(41)と申します。

私は普段フリーランスのTVディレクターをやらせてもらっていすが

ライフワークとしてドキュメンタリー映画を制作しています。


「調査屋マオさんの恋文」という映画は、認知症を発症した奥さんを記録し続けている元調査屋の佐藤マオさんを3年半にわたり撮影したもので、夫婦、認知症、家族について見つめた作品です。


よかったら予告編を見てください。



このブログでは映画本編以外のお話をお届けしようと思っています。


最初からはこちらからご覧いただけます。


取材をはじめて、マオさんが「調査屋」である事を知りました。


「調査屋」というのは、今でいうマーケティングの仕事です。

企業から商品開発、販売促進などの調査依頼がありそれを解決する仕事です。

と書いている僕ですが、当時の僕には全くどのような仕事か見当が尽きませんでした。


ただ、「調査屋」と「取材」という仕事には共通点がありました。


それは「インタビュー」です。


「インタビュー」は、街頭インタビュー、スポーツ選手へヒーローインタビュー等テレビで目にしていると思います。


普段、僕はニュース等で撮影のお仕事をしているので、インタビューが非常にセンスのいる事は分かっていました。


そして、マオさんは「インタビュー」のスペシャリストだという事がわかりました。


というのも調査屋の社長だったのです。


ですので、イチローファンのマオさんは事あるごとに、「イチローへの質問が悪い」「俺だったらこういう質問をする」「こういう質問をすればイチローはもっと答えてくれる」と口にしていました。


そして、マオさんは「今井さんにこれをあげようと思って」と一冊の分厚い本をドサッとテーブルに置きました。

それは、ジェームズ・リプトンが書いた

「アクターズ・スタジオ・インタビュー―名司会者が迫る映画人の素顔」という本でした。



ジェームズ・リプトンは全世界で放送し、NHKでも放送していた「アクターズ・スタジオ・インタビュー」という番組でハリウッドスターから本音を聞き出していた名インタビュアーです。


そして「ジェームズ・リプトン」の名言を教えていただきます。


「いい質問には いい答えが入っている」


非常にありがたい言葉をいただいたのと同時に、これは安易なインタビューはできないなと思いました。


そんな佐藤さんと3年以上に渡り、取材を通じてお付き合いをする事になります。

今では、下手くそな質問に対して、丁寧に答えていただいたと感謝しております。


次回、「調査屋の仕事1


をお届けします。


調査屋マオさんの恋文HP

https://www.mao-koibumi.com/


閲覧数:45回0件のコメント
bottom of page