映画「調査屋マオさんの恋文」を監督しました今井いおり(41)と申します。
私は普段フリーランスのTVディレクターをやらせてもらっていすが
ライフワークとしてドキュメンタリー映画を制作しています。
「調査屋マオさんの恋文」という映画は、認知症を発症した奥さんを記録し続けている元調査屋の佐藤マオさんを3年半にわたり撮影したもので、夫婦、認知症、家族について見つめた作品です。
よかったら予告編を見てください。
このブログでは映画本編以外のお話をお届けしようと思っています。
最初からはこちらからご覧いただけます。
取材をはじめて、マオさんが「調査屋」である事を知りました。
「調査屋」というのは、今でいうマーケティングの仕事です。
企業から商品開発、販売促進などの調査依頼がありそれを解決する仕事です。
と書いている僕ですが、当時の僕には全くどのような仕事か見当が尽きませんでした。
ただ、「調査屋」と「取材」という仕事には共通点がありました。
それは「インタビュー」です。
「インタビュー」は、街頭インタビュー、スポーツ選手へヒーローインタビュー等テレビで目にしていると思います。
普段、僕はニュース等で撮影のお仕事をしているので、インタビューが非常にセンスのいる事は分かっていました。
そして、マオさんは「インタビュー」のスペシャリストだという事がわかりました。
というのも調査屋の社長だったのです。
ですので、イチローファンのマオさんは事あるごとに、「イチローへの質問が悪い」「俺だったらこういう質問をする」「こういう質問をすればイチローはもっと答えてくれる」と口にしていました。
そして、マオさんは「今井さんにこれをあげようと思って」と一冊の分厚い本をドサッとテーブルに置きました。
それは、ジェームズ・リプトンが書いた
「アクターズ・スタジオ・インタビュー―名司会者が迫る映画人の素顔」という本でした。
ジェームズ・リプトンは全世界で放送し、NHKでも放送していた「アクターズ・スタジオ・インタビュー」という番組でハリウッドスターから本音を聞き出していた名インタビュアーです。
そして「ジェームズ・リプトン」の名言を教えていただきます。
「いい質問には いい答えが入っている」
非常にありがたい言葉をいただいたのと同時に、これは安易なインタビューはできないなと思いました。
そんな佐藤さんと3年以上に渡り、取材を通じてお付き合いをする事になります。
今では、下手くそな質問に対して、丁寧に答えていただいたと感謝しております。
次回、「調査屋の仕事1」
をお届けします。
調査屋マオさんの恋文HP
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